日本人女性の10人に1人くらいの割合で、片一方あるいは両方が陥没乳頭と言われています。
そのため決して珍しいことではないのですが、やはり本人にとっては色々と悩んでいる女性も少なくないようです。
見た目の問題だけでなく、赤ちゃんに授乳するときにスムーズにいかないこともありえます。
刺激を与えれば乳頭がちゃんと出てくる場合は、軽度でありそれほど問題とはなりませんが、刺激を与えても乳頭が陥没したままだと少し深刻です。

患者さんとお話してみた

陥没乳頭で悩んでいる患者さんと実際にお話し、心境を聞かせてもらいました。
陥没乳頭の悩みはいくつかに大別することができるようです。
まずは見た目の悩みです。
陥没乳頭だと彼氏に嫌われるのではないかと心配している女性が少なくありません。
実際に陥没乳頭だからといって仲が悪くなったという話はあまり聞きませんから、あまり深刻になる必要はないと思われますが、不安な気持ちはよくわかります。
次に授乳の悩みです。
将来赤ちゃんにちゃんと授乳することができるだろうかというわけです。
これに関してはマッサージをしたり、乳首吸引器などを使ったりすれば何とかなるものです。
もしうまく乳頭が出てこないときは、ミルクをあげたら良いと割り切るのも良いのではないでしょうか。
また手術をして治すべきかどうかと悩んでいる女性もおられるようです。
確かに手術ともなると少し大事です。
手術では乳管を引っ張ってくることになりますが、それによる悪影響は特にありません。

乳首がコンプレックスになってしまっている人は少なくない

陥没乳頭の女性のうち、それがコンプレックスになっている女性が少なくありません。
考えてみると、わたしたちは体のあらゆる面において、コンプレックスを持ってしまう可能性があります。
鼻が低いとか太っているとかあごが出ているとか、胸のことであれば小さいとか大きすぎるとか、形が少し変ということもコンプレックスの理由になりえます。
結局のところ、その人がどのように感じるかということなので、他人が気にすることないよと言ってもなかなか難しいのです。
コンプレックスとなってしまっている場合は、何とか解消する手立てを考える必要があるでしょう。
最も効果的なのは、治療器具やマッサージなどで早めにケアしていくことです。
ケアすることで、何とかなるかもという希望も生まれ、それが幾分かでもコンプレックスを軽減させてくれることでしょう。
簡単なケアであれば、お医者さんに行かなくても、自分でできます。
吸盤の簡易な吸引器具などはとても売れているとのことです。